NYのテロ事件から約3週間の月日が流れた今,米軍は戦闘準備体制が整ったなどと報復に息を巻いている.そんなさなか,一時は開催が危ぶまれたUS GPだが,FIA会長のバーニー・エクレストン氏が”F1はテロに屈しない!”とし,全てのスケジュールを予定通り実施すると宣言した.US GPには各ドライバーともさまざまな意見があった.HUNGARY GPで今シーズンのチャンピオンを決めたM・シューマッハは”US GPは開催するべきではない”と主張してたドライバーの一人でした.しかし,彼はサーキットに現れた.残りの21人のドライバーもさまざまな想いを秘めながらサーキットに現れている.俺は何事も無く,無事にレースが終わることを祈っていた.
さて,肝心のレースの方は,フロントロウにシューマッハ兄弟が並んでのスタートとなった.予選結果からすると2番手タイムを出しているのはハッキネンなのだが,決勝日の午前中のウォームアップ走行時に,ピットエンドのエンドランプ無視を犯したために予選ベストラップ削除のペナルティを課せられ,4番グリッドに後退していたのだ.オフィシャルはちゃんと見ているのです!ドライバーの皆さん.注意してください(笑)
スタートから序盤にかけて,クラッシュ,リタイヤの少ない平穏なレース展開となりましたが,レースディスタンスの半分を消化したあたりからレースは動き出した.まず,1ストップ作戦でトップを走行していたM・シューマッハをじりじりと追い詰めたのはWilliamsの新人CART出身のモントーヤ.BMWエンジンのパワーを生かし,スリップを使って1コーナーでトップを奪う.パッシング時のストレートラインスピードは348Km/hを記録していた.前戦ITALY GPの勢いでこのレースも獲ってしまうかと思うほどの好調ぶり.しかし,このあと,Williamsには悪夢の時間となる…2ストップ作戦でクリアラップをひた走っていたR・シューマッハが突然のスピンコースオフし,グラベルに捕まってリタイヤ.その2,3周後,今度はトップ快走中のモントーヤにトラブルが襲う.突然ギアがなくなったという.きっとハイドロリック系のトラブルだろう.あっと言う間にWilliamsの2台が消えて,Ferrari優勢かと思われたころ,姿を現したのがMcLarenの2台だった.ピット作戦でトップ争いに名乗りをあげていた.各車ピット作業を終えた後のオーダーがハッキネン,バリチェロ,M・シューマッハ,クルサードとかつての(?)2強が上位を占めていた.その中でバリチェロがトップのハッキネンよりも毎周コンマ5秒くらい速いペースで追いかけてきたが,残り5周というところでエンジンが音を上げた.ペースを落とし,完走狙いに切り替えるもむなしく,残り2周というところで完全にストップ.今日のレースをノーポイントに終える.
結局ピット作業で前に出たハッキネンはその座を譲ることなく今シーズン2度目のトップチェッカーを受けることとなった.休養宣言以来,初の表彰台.おめでとうミカ!!
去年から復活したUS GPだが,今年はその様相が全く異なった.アメリカ復興を祈願して各ドライバーのヘルメット.マシンには星条旗があしらわれていた.とあるドライバーのヘルメットには”PEACE NO WAR”と書かれていた.平和を願うこと.そして復興に協力する意味で今回のグランプリは重要なものだったと感じている.しかし,アメリカ政府は報復に乗り出している.アメリカ国民の意見としても約9割の国民は報復に賛成してるという.あれだけのことをやられて黙っているのもなんだとは思うが,全て武力で制圧しようとする考えはあまり好きではない.PEACE! NO WAR! ”戦争はしてはいけない”そうFIAが訴えているようにも聞こえる.俺自身も起きて欲しくないと思う.これがヨーロッパとアメリカの文化の違いなのかもしれない・・・